注文住宅を購入しようと思っているけど、「どう考えていけばいいかわからない。」「何に気を付ければいいのかわからない。」「後悔しないようにするにはどうしたらいいんだろう」と心配はつきません。
解決方法は、経験談(成功談・失敗談)などの情報収集をし、自分の理想にあてはめて回避していくのみ!
そこで、実際にすぎさんちの間取り図面の修正過程を見ながら、考えることをご紹介してますので、後悔しない家作りの踏み台にしてください!家の広さや条件は違えど、参考になる部分があると思います。
このページでは、土地が決まり、間取り図面を考えていく過程の第一段階 家の大枠 を考えていきます。
【間取り図の修正過程】ビフォーアフター①家全体編
間取りの大枠部分「リビングを1階or2階、お風呂&洗面所を1階or2階」「階段の種類」「吹き抜け、スタディカウンター、ウォークインクローゼットの有無」を考えていきます。
最初のサンプル間取り
【前提条件】
■注文住宅(ある程度、条件が決められている範疇で作る)
■間取り:4LDK
■敷地面積80へーべー(24坪)
■建築面積48へーべー(14坪)3階建て
※3階は屋上ベランダがメイン
■塀無し(庭無し/門無し)
最初にサンプルとして出されていた間取り図面はこれです。
これを見て、部屋のだいだいの大きさと個数が把握できますね。
これが標準スペックとなり、これ以上に窓を増やしたいなどスペックが追加される要望があると、プラス料金となります。すぎさんちはこの標準スペックのお値段でも予算オーバーだった為、色々我慢しないといけない所が多々ありました…
ここから、間取り修正をかけていくのですが、自分の要望を整理しく必要があるので、考えて修正していった経緯をみていきましょう!
【チェックリスト】家の大枠
まずは下記質問リストに対して、イメージができていますか?
1つずつ考えていきましょう。
「1階リビング」「2階リビング」どちらにする?
家族が集うリビングを1階にするのか、2階にするか、決めるところからです。どちらにもメリット・デメリットがあるので、何を優先すべきか、何がストレスになりそうかを考えながら、決めていきましょう。このページでは、すぎさんちの間取りの修正過程がメインなので、各詳細は簡単にまとめてます。詳細は下記記事をご確認ください!
【メリット】1階リビングにした場合
- 生活導線が良い
- 老後の生活がしやすい
- 庭がある場合、ウッドデッキなど作って、外の空間と融合できる
- 夏は2階より涼しい
【デメリット】1階リビングにした場合
- 日当たりが悪くなる場合がある
- プライバシーを確保しにくい場合がある
- 冬は2階より寒い
【メリット】2階リビングにした場合
- 日当たりや眺望が良い
- プライベートが守られやすい(外からの視線を気にしなくていい/声が外に漏れる度合いがさがる)
- 天井高があることによる空間(開放感がある/ロフトも可能)
- 耐震性があがる
- 床下浸水時でも生活できる
- ベランダやバルコニーを活用できる
- 足腰が鍛えられる!(階段の登り降りが増えるので)
【デメリット】2階リビングにした場合
- 生活導線がわるい(階段の登り降りが多くなる)
- 子どもとのコミュニケーションの心配
- 1階部屋(子ども部屋・寝室)の安全性の懸念
- バリアフリー対策がしにくい
- 夏は暑い
- 家具の搬入が大変
このページでは、メリット・デメリットだけあげました。その具体的な日常の動き等はこちらのページ「「1階リビング vs 2階リビング」後悔するのはどっち?」よりご覧ください。
だいたいイメージできますか?
人によって、優先順位が異なります。すぎさんは、どんな素敵な家にしたいか♪の希望よりも、どんな状態がストレスになるかの方を回避した方が、後悔は少なくなると思います。住む前は想像ができない事が多いので、必ず色んな体験談の記事をお読みいただくことをおすすめします。
すぎさんち⇒「1階リビング」
理由⇒1階を子ども部屋・寝室にしたくない、だから2階リビング案はない!(詳しい理由はこちら)
お風呂&洗面所は1階?2階?どちらにする?
リビングが1階か2階かによって、考え方が変わってきますが、ここではすぎさんちは1階リビングと決めたので、その場合のお話しで進めます。
【すぎさんちの決定事項】
・1階リビング
・洗濯物を干すのは2階のベランダ
・ガス乾燥機「乾太くん」を装備
⇒メリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
1階:洗面所&お風呂 | ・帰宅後の手洗いを洗面所でできる。 ・汚れた状態での帰宅の際、玄関からお風呂までの導線汚れが短い。 ・お風呂に入ってる人とのコミュニケーションがとりやすい。 (小さい子どもがいるご家庭なら、重要だったりします) | ・2階のベランダで洗濯物を干す際に、持ってあがるのが大変。 (⇒衣服乾燥機「乾太くん」の活躍でこれはほぼ解消) ・1階リビングの間取りが狭くなる。 |
2階:洗面所&お風呂 | ・2階ベランダへの導線が短く、洗濯物を干しやすい。 ・1階リビングの間取りを広くとれる。 | ・帰宅後の手洗いをキッチンでする事になる。 (⇒洗面所のみ、1階に設置すれば解消) ・汚れた状態での帰宅の際、玄関からお風呂までの導線汚れが長い。 |
洗濯物の家事のしやすさ(負荷を軽減させる)
これは、毎日の事なので重要です。共働きなら、とてもとても重要です。仕事が終わり、子どもを保育園に迎えに行ってからの帰宅後、子どもの遊び相手・晩御飯の準備・洗濯物の片づけ・お風呂・寝かしつけ…色んなタスクを時間内にこなすことに頭をフル回転させてるママは多いのではないでしょうか。そんなママの事を理解しているなら、この洗濯物という家事の負荷を軽減させる事を考えてください。2階に洗面所&お風呂を設置するのもその1つでもあると思いますが、すぎさんは、ガス乾燥機「乾太くん」の導入をお勧めします。すぎさんちは、洗濯機の上にガス乾燥機「乾太くん」を装備させました。これにより、洗濯が終われば、そのまま蓋をあけて、上の乾燥機に放り込むだけ!!ベランダに干す時間が、この乾燥機に入れるだけの時間軽減!時間的にも労力的にもかなり大きいです。しかも、いつ洗濯を回しても、だいたい1時間ちょいぐらいで乾きます。なので、洗濯物の片づけの工程が、干す手間、取り込む手間がなくなり、天候も気にせず、すぐに仕上がるストレスフリーな「乾太くん」かなり主婦の仕事を楽にしてくれます。ただ、乾太くんはガスを引っ張ってこないといけないので、後からつけたい!と思っても、工事が必要になり何十万かかかったりします…ですが、新築を考えている方は、最初からこの内容を盛り込んで家作りができるので、これは今!しとくべき内容なんですよ。
すぎさんち⇒「1階に洗面所&お風呂」
ガス乾燥機「乾太くん」を導入する事を決めていたので、必然的に1階に洗面所&お風呂となりました。
階段はリビング階段?廊下階段?どちらにする?
最近のモデルルームはオシャレなリビング階段ばかり!
こんな風にしたいなぁと思う方は多いのではないでしょうか。
オシャレさばかり目がいき、実際住んだ時の想像がついてないと、後悔につながります。まずは情報収集。下記記事に階段を考える詳細がありますので、先にお読みください!
リビング階段とホール(廊下)階段の違い
上の画像を見れば、イメージがつきやすいかと思います。
その名の通り、リビングの中にある階段が「リビング階段」。リビングの空間の外にある階段が「ホール(廊下)階段」。
⇒メリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
リビング階段 | ・玄関から2階への導線で通るので、帰宅後の子どもの様子がわかる ・間取りを広くとれる | ・玄関から2階への導線で通るので、2階への来客(子どもの友人等)の際、リビングを通るので部屋の状態や身なりに気を遣う ・光熱費が高くなる ※空調が2階へいくので対策が必要 (⇒ロールスクリーンを設置して解消!) ・音やにおいが伝わりやすい |
ホール(廊下)階段 | ・2階への来客(子どもの友人等)の際、リビングを通らずいける ・空調が切り分けられるので、コントロールしやすい ・音やにおいが伝わりにくい | ・玄関からリビングを通らないので、帰宅後の子どもの様子がわからない ・リビングの間取りが少しとられる |
各家庭、色んな形やこだわりがあるので、想像して考えてみてください。
すぎさんは、最初この画像のようなオシャレな階段にしたかったんです。ですが別料金となるという事と、何といっても空調が上にあがり、光熱費があがるのに耐えられる気がしなかったので、普通の階段となりましたw
【ホール階段をおすすめ】
・生活リズムが違う(夜勤がある・飲食業など)
・来客が多い
・音やにおいに敏感
・音楽が好きで部屋でそこそこのボリュームでかけたい
すぎさんち⇒「リビング階段」
すぎさんちは敷地面積が狭いので、空間を広くとりたい為、リビング階段になりました。
吹き抜けを作りたい?
⇒メリット・デメリット
メリット | デメリット | |
---|---|---|
吹き抜けあり | ・太陽の光が沢山入り、明るい家になる ・開放感があり、気持ちいい ・風通しがよい ・オシャレな家になる ・1階と2階のコミュニケーションがとりやすい | ・窓の掃除が大変 ・光熱費が高くなる ・音やにおいが伝わりやすい ・2階の間取りがとられる |
すぎさんち⇒「吹き抜け無し」
すぎさんは、とにかく明るい家が良かったので、最初吹き抜けありで設計士さんに相談してました。ですが、2階の間取りがとられて、2階の部屋が狭くなる事と、光熱費が高くなることがネックで断念しました…
スタディカウンターはいる?
スタディカウンターとは、子どもが勉強する備え付けの机の事です。
これがいるかどうか「リビング学習」の現状からみていきましょう。スタディデスクの選び方や、スタディコーナーのベストな配置など、詳細は下記ページよりご参考ください!
リビング学習の現状
殆どの子どもは勉強をリビングでしています。そこには、わからなければすぐに聞ける親がいますし、小学生が一人で自分の部屋で集中するには、まだ難しかったりします。お子様がいらっしゃるご家庭の場合、この現状を見据えた家作りをお勧めします。
では、リビングのどこで勉強をするのか?
①ダイニングテーブル / リビングテーブル
②スタディカウンター?
③学習机?
④スタディカウンターのような学習机?
①ダイニングテーブル・リビングテーブルのみで勉強
ダイニングテーブルやリビングテーブルで宿題をするのもいいと思いますが、消しゴムのカスやら散らかりますし、いつもの勉強する場所があり、ランドセルや勉強道具を定位置における方が、整理整頓ができて、勉強スイッチも入り、はかどるかと思います。なので、ダイニングとリビングのテーブル机だけでは、快適なリビング学習がしにくいですね。
②スタディカウンター
すぎさんは、ノートや文房具等をいれる引出しがついている机がベストだと考えるので、備え付けのスタディカウンターにはそれが付いていないので、扱いずらいと思いました。
③学習机
子ども用の本棚や引出しなど、完全装備の勉強机ですが、杉さんちのリビングは、それほど広くはない事と、親も横に座って勉強できるスタイルが理想だと考えるので無しになりました。
④スタディカウンターのような学習机
すぎさんはこれが理想だと思ってます。
これは、スタディカウンターのように長い机で、かつ引出しがついているものを置くことにしました。この長机であれば親に質問をしたり、答え合わせをしてあげたり、一緒に勉強もできます。そして、そこにパソコンもおいて、調べものをしたり、私の仕事をしたりと色々使える場を作りたいと思いました。
すぎさんちは、スタディカウンターは不要だが、スタディコーナーは必要!という判断になりました。
ウォークインクローゼットはいる?
収納を考える際に、ウォークインクローゼットがあったらいいのでは?と思いますよね。でもそれほど広さがない家にとっては、死活問題。すぎさんちの場合は?
2階部屋のウォークインクローゼット
2階のウォークインクローゼットは、通路のデッドスペースがもったいないので、すぎさんちは壁面収納で充分!不要との判断をしました。
玄関のウォークインクローゼット
玄関のウォークインクローゼットは、こちらも広さがないので、あきらめた部分ですが、やっぱり欲しかったと後悔が残る部分です。敷地に余裕があるなら、絶対にあった方が便利です。
■何を収納するか?
・コート
・帽子
・ベビーカー
・傘
・ヘルメット/自転車
・子どもの外遊び用具
・三輪車/スケボー/キックボードなど
・アウトドア用品
(キャンプ、ゴルフ、スノーボード、サーフィンなど)
・ガーデニング用品など
すぎさんはウォークインクローゼット我慢して、コートと帽子は引っかけるタイプのやつを設置して解決策としました。
他の諸々は、シューズクローゼットや玄関クローゼットへ入れ、ベビーカーのみ、1年ほど玄関に置く事を我慢した感じです。
設計士さんへ間取りの修正要望まとめ【1回目】
【1回目:修正要望】
①リビングは1階
②洗面所&お風呂は1階
③リビング階段
④吹き抜け無し
⑤スタディコーナーを作りたい
⑥玄関のウォークインクローゼット無しでリビングをできるだけ広くしたい
★太陽光を沢山とりこみたい為、リビングの窓は大きく変更
★車は縦列駐車にして、リビングの間口を広くしたい
間取りのビフォーアフター(1回目)
こうなりました!
リビングが1畳分広くなりました!リビングの窓も大きくなったし!
でも気になる点もありますね…
ここで、A案の他にB案もだしてくれたんです。次のページでそちらを見ていきましょう!