家族が集うリビングを1階にするのか、2階にするのか、この判断は家族が生活をしていく上で、一番重要な部分かもしれません。
1階リビングは昔からある王道で便利なのはわかるけど…2階リビングにして日差しを沢山取り込んで開放感あるオシャレなリビングも憧れるなぁ…
と想像するものの、でも本当に2階でいいのか、後悔するとしたら、どんなの事があげられるのか、気になりますよね。
この記事では、1階リビング・2階リビングのメリットデメリットを細かく紹介してますので、何を優先すべきか、後悔したくない内容はどれか、考えながら決めていきましょう。
【メリット3点】1階リビングにした場合
- 生活導線が良い
- 老後の生活がしやすい
- 庭がある場合、ウッドデッキなど作って、外の空間と融合できる
注目→生活導線が良い
1階リビングの良さは、何といっても生活導線の良さが大きいです。生活導線は、短いと楽で暮らしやすくなります。例えば…
週末に食材の買いだめをした重い荷物を車から冷蔵庫まで、運ぶのがまぁ大変!でも1階なら、まだ頑張れる。
ゴミ出しもすぐ出せる!
郵便屋さんが来ても、すぐに出れる!
小さい子どもがいると、この導線の短さは楽!
小さい子どもがいると、家の外で遊ぶことも多く「お茶が欲しい!」と言われたり、鼻水が出てくればティッシュを取りにいかないとけなかったり、こけたら絆創膏…汗をかけばタオル…何かと外と中の行き来があったりします。そんな時は玄関をあけながら(子どもの安全を確認しながら)、1階リビングにあるものをすぐに取りにいけたりするので、この生活導線の良さは1階リビングならではです。
注目→老後の生活がしやすい
歳をとって足腰が悪くなり、1階だけで生活を完結させたい(階段をのぼるのが辛い)と思う時期がきた時、1階リビングだとバリアフリーにしやすいですね。どの年齢でどんな状態かは想像できませんが、いつでもその準備ができる状態なのは安心要素の1つになるかと思います。
【デメリット2点】1階リビングにした場合
- 日当たりが悪くなる場合がある
- プライバシーを確保しにくい場合がある
1階リビングにした場合のデメリットに関しては、前提条件や周辺環境によって、デメリットとなる場合とそうでない場合があります。
注目→日当たりが悪くなる場合とは
家の方角によって、日当たりは変わってきます。
図は南向きを想定した場合ですが、家の対面にある建物の高さと、その建物との距離によって、日差しの入り具合が変わってきます。建てる家の周辺環境を確認してみてください。一番滞在時間が長いリビングが暗いと後悔する人も多くいます。
施工会社さんが、この日当たりのシミュレーションまでしてくれると有難いのですが、そこまでしてくれるところはなかなかないもしれません。
すぎさんちの場合、明るい部屋が理想で、日当たりは人一倍気になっていました。1階リビングにしたのですが、方角は南向き、リビングの窓は大きい窓にして、窓をできるだけ増やしました。家の前は庭塀無しで、車を横向きにおいて、道6mあけて同じような家が建ちました。結果、光は入りました~!
注目→プライバシーが確保しにくくなる場合とは
家に塀や庭がある場合は、デメリットにならないかもしれません。
逆に家のリビングから道が見える場合は、デメリットとなりえます。
例えば
・声が外に漏れやすく、声の大きさを気にしないといけない
・外からの視線が入りやすいので、カーテンは絶対に開けられない
など、生活上、気にすることがあります。
声が外に漏れやすく、声の大きさを気にしないといけない。
すぎさんちのように塀がないようなお家の場合、1階リビングだと網戸で過ごす季節、声が外にまーまー筒抜けになるので、ちょっと気にしながら、声のボリュームを調整しないといけません。この部分は人によっては、結構ストレスが感じるかもしれません。
実際、私は声が大きい方で、外に人がいる時は、かなり意識しています。ですが、網戸にするシーズンは年間通じて、そんなにもなく、だいたいが窓を閉めて空調をつけている方が多いです。また共働きなので、平日は帰ってくるとシャッターを閉めるので、網戸にするのは春と秋の休日ぐらいで頻度は少ないです。
ですが、予算があるのら、やっぱり塀と庭があれば良かったな…と時折思ったりします。
外からの視線が入りやすいので、カーテンは絶対に開けられない
カーテンの隙間が少しでもあいてると、人の目線はそこにいってしまいがちです。通りすがりの人、ご近所さん、どんな人にもリビングの生活を見られるのは嫌ですよね。なので、カーテンは絶対に開ける事はできません。
【メリット6点】2階リビングにした場合
- 日当たりや眺望が良い
- プライベートが守られやすい(外からの視線を気にしなくていい/声が外に漏れる度合いがさがる)
- 耐震性があがる
- 床下浸水時でも生活できる
- ベランダやバルコニーを活用できる
- 足腰が鍛えられる!(階段の登り降りが増えるので)
1階よりも2階リビングの方が、日差しは入りやすく、明るい部屋となります。また空が見える範囲も広がり、眺望もよくなり、気持ちがいいと感じやすいです。また、道路に面した人からの視線も気にしなくてよく、声の漏れも1階よりは通りにくくなので、プライベートも守られやすいですね。気をつける点は、周辺のお家の2階窓からの視線だけです。2階リビングの気持ち良さ、快適な空間は大きいメリットとなるでしょう。
耐震性の観点でみると、1階に寝室なのどの部屋ができると想定した場合、壁などが一階に多くなります。つまり「1階がしっかりした構造になる」という事で、耐震性があがるメリットがでてきます。
また、床下浸水が起こった場合も、2階リビングだと、2階で生活がなんとかできます。そういった懸念がある土地の場合は、安心要素の1つとなり得るかと思います。
広い敷地の場合、2階にバルコニーを作り、リビングとつなげた空間づくりもできますね!
【デメリット6点】2階リビングにした場合
- 生活導線がわるい(階段の登り降りが多くなる)
- 子どもとのコミュニケーションの心配
- 1階部屋(子ども部屋・寝室)の安全性の懸念
- バリアフリー対策がしにくい
- 夏は暑い
- 家具の搬入が大変
注目→玄関からリビングまでに階段(距離)がある生活
イメージできますか?
「大量に買いだめをした荷物や米をかかえて、2階まで階段あがらないといけない生活…」
「子どもを抱っこしてあがらないといけない生活…」
「宅配物が届いたら、都度1階まで降りていかなくてはならない生活…」
「ゴミ出しするのに登り降り…」
生活する上で、玄関からリビングの往復は結構あります。その都度、階段を登って降りないといけない面倒くささは、人によっては大きいかもしれません。
注目→1階が子ども部屋になると、子どもの出入りの姿を確認しずらい
子どもが帰ってきた時に、リビングを通らず、そのまま自分の部屋に入る導線は親としては不安要素の1つかもしれません。子どもが、どんな1日を過ごしてきたのか、帰ってきた子どもの顔(辛い顔・楽しんできた顔)を確認したいですし、親に見られるとマズイような事も隠れてできてしまいます。高校生ぐらいになると、こそっと夜中に外に出る事もハードルが低くなりますし、彼氏・彼女を部屋に入れ込むこともできるでしょうし…など、1階が子ども部屋だと、健全に育っているお子様はいいと思いますが、反抗期になり、横道にそれると、ストップもかけ辛くなる可能性が高くなります。
注目→1階が寝室になると、窓をあけずらくなる。(塀がない場合)
まず1階が寝室の場合、窓を開けた状態(網戸)で、2階リビングにいけません。(人が出入りできる窓に限る)
なぜなら、誰かが侵入してもわからないからです。寝室の換気もしたいところですが、ずっとそこにいるわけにもいきません。夜、少し窓を開けて寝る事も防犯上できません。シャッターを閉めた方が安心です。
すぎさんちの周りの1階が寝室のお家のほとんどは、シャッターが閉まったままで開いてる状態をあまり見ません。たまに、足元だけシャッターをあげた上で、窓を開けて換気をされてる家もみかけます。
まとめ:すぎさんちの場合
どちらにしても、メリットデメリットがあるので、何を優先させるのか、何が最も嫌な状態か想像して、後悔がより少なくなりそうな方を決めていきましょう!
すぎさんちは「1階リビング」にしました。
理由は「1階を子ども部屋にしたくない」だからです。この懸念内容(上記説明)を回避する事が、1番優先順位が高くありました。